このレッスンの内容 (8セクション)
ポイント
- 最初に終わり(結論)を書きましょう。ペイオフが分かれば、残りの脚本は狙いやすくなります。
- 1分あたり約140〜160語という活気あるペースで、30秒のスクリプトは約70〜80語になります。
- 2列を使いましょう:言うことと視聴者が見るもの。ショート動画は視覚が最優先です。
- 耳に届くように書きましょう:短い文、簡単な言葉、1行に1つのアイデア。
- 撮影前に声に出して読み、時間を測りましょう。収まるまでカットします。
ショート動画の脚本を書くときは、まず「視聴者が最後に得られること(ペイオフ)」から始めましょう。それを約束するフック、文脈を示すセットアップ1行、それへ繋がるビート2〜4個、そしてループする最後の1行を書きます。テンポよく話すと、30秒で約70〜80語、60秒で140〜160語が目安です。声に出して読んでタイマーを測り、収まるまで削ってください。
このレッスンはショート動画の構成方法を踏まえています。まだ読んでいない方は、要約すると「フック→セットアップ→ペイオフ→ループ」です。
スクリプトの長さは?
スクリプトの長さを決める一番簡単な方法は「話す速さ」です。カメラに向かって話す場合、だいたい1分あたり140語(リラックスしたトーン)〜160語(テンポよく)が一般的です。まずは下の表を目安に使い、実際に計測してみてください。
| 動画の長さ | 140 wpmの場合 | 160 wpmの場合 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 15秒 | 〜35語 | 〜40語 | 1つのコツ、1つの反応 |
| 30秒 | 〜70語 | 〜80語 | クイックハウツー、常識vs真実 |
| 45秒 | 〜105語 | 〜120語 | 3ステップ、または短いストーリー |
| 60秒 | 〜140語 | 〜160語 | チュートリアル、教訓付きストーリー |
数を左右する要素は2つあります。間や映像だけのパート(サプライズ演出、無音デモなど)は時間だけかかり言葉が増えないので、そういう部分があれば単語数は減らしましょう。また、話すのが早い人は多く入れられますが、追いつけないほど速いのは逆効果です。
YouTube Shortsは最大3分まで作成できますが、要点を素早く伝える短いスクリプトの方が、長いものより圧倒的に成果が出ます。まずは30〜45秒で作ってみてください。各プラットフォームの現在の制限については、仕様チェックシートとYouTube Shortsの上限時間についての記事をご覧ください。
4ステップで書く
ステップ1:まずペイオフを書く
フックを書く前に、ページの上部に次の一文を書きましょう:「視聴者は最後に___を知る/見る/感じる。」
- 「視聴者は、苦味のないコーヒーになるグラインダーの設定を1つだけ知る。」
- 「視聴者は、スタジオが20分で散らかった状態から撮影可能な状態になるのを見る。」
- 「視聴者は、私がエージェントへのフリーランス契約をやめた理由を知る。」
この文が完成しないなら、アイデアはまだ磨き不足です。書けるまで焦点を絞り込みましょう。脚本の他のすべての行は、視聴者をこの結論へ導くために存在します。
ステップ2:フックを3パターン書いて1つ選ぶ
次に冒頭の1行を書きます。ペイオフを約束しつつ、答えは明かさないようにします。最低3パターン書き、それぞれ声に出して読んで、次に何があるか最も知りたくなるものを選びましょう。
コーヒーの例だと:
- 「あなたのコーヒーが苦いのは、設定のせいかもしれません。」
- 「新しい豆を買うのをやめてください。苦いコーヒーはグラインダーの問題です。」
- 「コーヒーの苦みはクリック2回で解決しました。」
フックのパターンやさらに多くの例を見たい場合は、バイラルな動画フックの書き方ガイドか、無料のAIフックジェネレーターを使ってみてください。また、最初のフレームや画面テキストも、音声フックに合わせて設計しておきましょう。
ステップ3:セットアップとビートを書く
セットアップは、視聴者に必要な文脈だけを伝える1行です。ビートとは、セットアップからペイオフまでの間のステップ、ポイント、またはストーリーの転換点です。30〜60秒のスクリプトなら、ビート2〜4個程度で十分です。各ビートにはアイデア1つと映像1つを持たせましょう。
次の2つに両方「Yes」と答えられたら、そのビートは完成です:
- 視聴者をペイオフに近づけているか?
- これがないと動画として破綻するか?
もしNoなら削ってください。「面白いけど余計」なビートが、45秒のスクリプトを75秒にしてしまう最大の要因です。
ステップ4:最後の1行を書く
ペイオフの直後(1〜2秒以内)で終わりにします。最後の1行は以下の2つの役割のどちらかを果たします:
- ループさせる。 冒頭の1行へ繋がる半分の文。「だから豆のせいにする前に…」は、「あなたのコーヒーが苦いのは、設定のせいかもしれません。」に自然に戻ります。
- 次の動画へ誘導する。 「続きはプロフィールで」のような数語です。長くすると「有用な部分はこれで終わり」と伝わってしまうので短くしましょう。
「ご視聴ありがとうございました」やチャンネル名、長々としたいいね・登録のお願いは省略しましょう。CTAはキャプションや固定コメントに載せましょう。
2カラム形式で書く
ショート動画は視覚的なメディアです。音声なしで見る人も多いですし、5秒間同じ画面が続くと離脱されやすくなります。なので、何を言うかとなにを見せるかを、行ごとに並べて書きましょう。
45秒分のスクリプトをこの形式で書くとこうなります。
ペイオフ: 視聴者は、ライトを買わずにスマホの安い動画でも明るく見える方法を学ぶ。
| タイムコード | 音声 | 映像 |
|---|---|---|
| 0-3秒 | 「あなたの動画が暗く見えるのは、向きが違うからです。」 | ランプの方を向いた暗めのショット。テロップ:「照明不要の無料対策」 |
| 3-7秒 | 「リングライトはいらないんです。窓が必要です。」 | 窓を指差す |
| 7-17秒 | 「窓を背後ではなく正面に回してください。後ろにあるとシルエットになります。」 | 比較映像:バックライト対フロントライト |
| 17-21秒 | 「でも、それだけでは半分しか変わりません。」 | 急速ズームイン |
| 21-33秒 | 「ガラスから腕一本分くらい離れて、光が柔らかい朝か夕方に撮ってください。」 | 近づいていく様子;画面に時計表示 |
| 33-41秒 | 「同じスマホ、同じ部屋、機材追加ゼロです。」 | 最終的な明るいショット、右下に小さく切り抜き表示 |
| 41-45秒 | 「だからライトを買う前に…」 | 暗いオープニングショットへカット |
音声部分は76語です。1分あたり140語のペースなら約33秒で読めます。比較映像やサプライズ演出が呼吸できる余裕があります。
埋めて使えるテンプレート3選
どれか1つコピーして括弧を埋め、その後自分の言葉で書き直しましょう。
テンプレートA:クイックフィックス(30秒)
- フック: 「[問題]は、ある1つの原因で起きます。」
- セットアップ: 「それは[よく言われる原因]のせいじゃありません。[本当の原因]なんです。」
- ビート1: 「[原因]をすると、[どう失敗するか]。」
- ビート2: 「代わりに[対策]をしてください。[これが効く具体的なポイント]。」
- ペイオフ: 「[結果を見せる]。」
- ループ: 「だから[間違えた対策]をする前に…」
テンプレートB:3ステップ(45秒)
- フック: 「[タスク]の前に私が必ずやる3つのこと。」
- セットアップ: 「これをスキップすると[悪い結果]になります。」
- ビート1: 「1つ目:[ステップ]。[理由を1行で]。」
- ビート2: 「2つ目:[ステップ]。[理由]。」
- 再フック: 「3つ目はほとんどの人がスキップしているんです。」
- ビート3&ペイオフ: 「3つ目:[ステップ]。[これによる結果]。」
- ループ: 「だから私はいつも…」(「3つのこと」へ戻る)
テンプレートC:ミニストーリー(60秒)
- フック: 「[結果]が起きたのは、私が[決断]したからです。」
- セットアップ: 「[それ以前の状況]。」
- ビート1: 「[最初に試したこととその結果]。」
- ビート2: 「[転機となった出来事]。」
- 再フック: 「そこから[予期せぬこと]が起きました。」
- ペイオフ: 「[結果。数字や映像があれば入れる]。」
- 最後の1行: 「[教訓を1文で]。」
ページではなく耳のために書く
スクリプトは「読むもの」ではなく「話すもの」です。エッセイのように聞こえる行はすべて書き直しましょう。
- 短い文を使う。 1文に1つのアイデア。途中で息継ぎが必要なら分割しましょう。
- 平易な言葉を選ぶ。 「utilize」ではなく「use」。 「facilitate」ではなく「help」。
- 「あなた」を意識する。 スマホで見る一人の視聴者に向けて話しかけるつもりで。
- 数字と具体性。 「少し粗く」より「クリック2つ分粗く」の方が伝わる。
- 前置きを削る。 「要するに」「この動画では」「一言伝えたくて」はほぼ全部消せます。
- 早口言葉を避ける。 声に出して読んで2回以上つっかかる行は書き直しです。
Toastmasters Magazineのカメラ向けスピーチ記事でも、あらゆる動画に共通するアドバイスが同じです。キーメッセージを先に持ってくる、短く保つ、ドラフトを声に出して読んで会話のように聞こるようにする。
ヒント
台本に[角括弧]でステージ指示を入れてください。例:[商品を表示] や[一瞬待つ]。無料のテレプロンプターとスクリプトタイマーはどちらも括弧内の注釈を読み上げ時間に含めず、テレプロンプターでは別の色で表示されるので、声に出して読む心配がありません。
時間を測って、削る
カメラで使うペースで声に出して読み、タイマーを回します。またはスクリプトタイマーに貼り付けてペースを選び、撮影前に読み上げ時間を確認しましょう。その上で、以下の順序で削っていきます:
- 「これがないと破綻するか?」のテストに落ちたビートを削除。
- セットアップを1文に短縮。
- 各行の中の filler word(つなぎ言葉)や重複するアイデアをカット。
- 可能なら音声の代わりに映像に置き換え。説明するより、before/afterを見せた方が速いです。
ターゲットの長さより1〜2秒余裕ができるまで削ってください。完成したら、動画全体を1文の要約で言い切れるはずです。「苦いコーヒーは挽きの問題。クリック2つ分粗くすればOK。」
全文スクリプト?それとも箇条書き?
全ての単語を読み上げる必要はありません。自分に合う方法を選びましょう:
- 全文スクリプト:初心者や緊張しやすい人、正確な手順を教える必要がある場合。台本を読んでいるように見えないようテレプロンプターを使いましょう。
- 箇条書き:話すことに慣れ、リラックスした印象を与えたい場合。フックと最後の1行はそのまま書き、ビートだけ箇条書きにします。
- ハイブリッド:大多数の人におすすめ。最初と最後の1行は正確に書き、真ん中を箇条書きにして、数テイク撮ります。
いずれの方法でも、短い区切りで撮影しましょう。ビートごとに録画して編集で繋げれば、45秒を一度で決め打つよりもずっと楽です。次のレッスンでは、凍りつかずに配信する方法を解説します。
次のステップ
尺に合ったスクリプトは完成しました。次はカメラに向かって話し、自分らしい声を出す番です。次のレッスンカメラ前で自信を持って話す方法では、テレプロンプターの使い方、パフォーマンスのコツ、7日間の練習プランを紹介します。
実践
今すぐ実践:45秒のスクリプトを書いて時間を計る
- 1つのアイデアを選び、ペイオフを空白ページの上部に1文で書き出します。
- 以下の3つのテンプレートのいずれかを選び、トピックに合わせて各行を入力します。
- 発話する各行の隣に「Shown」のメモを追加し、その瞬間に画面に表示されるものを記述します。
- 発話する行を1分あたり150語のペースでスクリプトタイマーに貼り付け、45秒以内で読めるようになるまでカットします。
- 声に出して2回読みます。つまずく箇所があれば書き直します。
理解度チェック
レッスンのクイズ
全4問。3問正解でレッスン完了です。進捗はこのブラウザに保存されます。
よくある質問
話す速さにもよりますが、通常は140〜160語程度です。落ち着いた解説なら120語、高エネルギーなヒントなら170語に近いかもしれません。スクリプトをタイマーに貼り付けて声に出して読み、自分のペースを確認してください。
すべての動画で逐語的な脚本が必要なわけではありませんが、少なくともフック、ビート、最後の行は書き留めておく必要があります。計画なく話す動画は脱線しがちで、脱線すると視聴者がスワイプしてしまいます。多くのクリエイターは最初と最後の行を正確に脚本化し、その間は箇条書きを使用しています。
2列、または各ビートにつき2行:言うことと画面に表示されるもの。各ビートにかかる時間を追加します。これにより脚本が短くなり、言葉の変化に合わせて映像も頻繁に変わることを保証します。
AIはフックのブレインストーミングやドラフトのブラッシュアップに役立ちますが、結果を声に出して読み、自分の言葉で書き直す必要があります。一般的なAI脚本は似てしまい、確認が必要な事実を含むことがあります。動画を見る価値があるのは、あなた独自の例や意見です。
出典
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